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理解したのであります隊長殿~

投稿者: ココット 投稿日:
結論からいうと "ツンツン" という事ですね(笑)


いえ2周目は "見敵必殺" でいいんちょと決めていたのですが、
話題に上ったので、由真のほうを進めてみました。

ということでせっかくの連休開始ですし、御迷惑でなければ
続けて由真編の方の感想をば書き込ませて頂きます。


シナリオ全体の作りとしては、まずまずの及第点。

最初の日常から、最後でひとやま盛り上げてのハッピーエンド
というところまで、ソツなくまとまっているとは思いました。

ただ物語の転換点となる、告白試合での八百長があまりにも
お約束的にキッチリばれすぎ~という点がひとつ。

まあ、それは主人公がよっぽど下手な芝居を打ったのだとしても、
その後の "長瀬さん" への変化が急すぎるのがひとつ。

そして眼鏡という小道具の使い方がちょっと微妙。
──といったところがちょっとした難点でした。

特に眼鏡を絡めた 『普段は根暗な由真』 といった演出周りがいまひとつなのです。


普段は眼鏡をかけていなかった由真については、シナリオのなかの説明によると、
『自転車事故によって眼鏡が壊れた』 という話でしたけど、そもそもそれ以前の
2~3回の遭遇を見るに付け、登校時は最初から眼鏡をかけていないじゃ~ん。

事故の拍子に "荷物の中で" でも壊れたのでしょうか?
# 最初の出会いでは由真の立ち絵が明示されていなかった
# だから実は眼鏡をかけていた
# そういう言い逃れですか、そうですか(笑)

しかも登下校~学食を含めて最初から無意味につっかかってくる明るい子だったのでは?
いきなり 『普段は暗かった』 とか言われても、いまいちピンときませんよ? >いいんちょ
# そっ、それはわたしのせいじゃない~~~
# 脚本に書いてあった通りに言っただけ(爆)
# そういう言い逃れですか、そうですか。

物語としてやりたい "パーツごとのエッセンス" は解るし、それはとても美しいのですが、
それをつなげる表現と手法をもうちょっと上手にしてほしかったかな~という感じなのです。


これを最大限に好意的に解釈するならば、
1. 普段は根暗
2. でも "元々主人公に気があったので" 思い切ってアプローチ(ちょっかい)
3. 主人公の前だけでは眼鏡なしの明るい "十波もーど" ON
4. それでも普段はネクラな "長瀬もーど" のままだった
ということで一応の矛盾は解決されるのですが、

この辺をプレイヤーが後日脳内で "自己補填" してあげないと、シナリオだけではそういう内情がいまいち掴みづらいので、
ゲームをやっている最中はちょっとプレイヤーの気持ちが置いてきぼりのような気がするのです。

また眼鏡をかけていなかった理由にしても、オーソドックスに
"好きな人の前だからみっともない姿は見せたくなかった" の方が良かったのでは。


この形式で一番ストレートに落ち着くのは、むしろ
・執事になることがガチで決められている
・許婚との強制結婚のタイムリミットまであとわずか
のどちらかが適当だと思うのです。

それで決められた幸福、安定した予定調和的な幸福を嫌う "おてんば姫" の最後の抵抗が、
自分の好きな人だけは自分で決める、というもので、

そういう固い決意のもとで、主人公に猛アプローチをかけるも、
最後の最後で "渾身の告白" を汚されたので夢破れたり。

もう自暴自棄になって "着せ替え人形" として両親の言うがまま、成すがままのお人形さんに
堕ちる運命に身を委ねる、みたいな形式のシナリオが素直な流れなのではないでしょうか。

うむ~。 もし本編でこれを狙っていたのだとしたら、ちと由真への外的圧力というか、
束縛力とか、定められた未来の拘束力とかいったマイナス要素が弱いのです~。

あんまり両親(今回はお爺ちゃんですが)の理解がありすぎると、
今度は由真の悩みが本当にコドモのワガママになってしまう危険性があるのですよね~。

ということで、

『最初から主人公が好きだった、懸命に努力するネクラな女の子』 パターンならば、
妙に最後のどんでん返しを狙いすぎて情報を絞る過ぎるよりも、
もうちょっとそれを匂わせる断片を散りばめて欲しかった。

『将来が既に(他人によって)確定しているお嬢様の最後の抵抗』 パターンならば、
もうちょっと由真の外的圧力を目一杯かにあげて、徹底的に締め上げて、
由真の閉塞感とか、圧迫感とか、悲壮感とかを前面に打ち出して欲しかった。
また主人公がその風穴的な存在になることの価値を上げて欲しかった。

といったところでしょうか。

本編のように、このふたつのシナリオを混ぜたような構成に仕上げると、
どうも肝心の "モエドコロ" がぼやけてしまうのですよね。


由真シナリオは、本当に中盤の "ちょっといい関係" になってきたときの、
男女赤面しつつの "しどろもどろ感" がたまらなく上手にできているので、

最後の最後が、ちょっと技巧を意識しすぎてとってつけたような展開に
終わってしまったのが、ものすごく残念で仕方ありません。


ということで鬱憤晴らしの盛大な長文カキコでして、
Manukeさんにおかれましては御迷惑をおかけしました(笑)

由真らぶなManukeさんにおかれまして、
由真シナリオの解釈などに何か至らぬところなどございましたら、
御指導・御鞭撻のほどをよろしくお願いいたします(笑)