Manuke Station BBS
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全500件中、新着から456番目の記事です。
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投稿者:
ココット
投稿日:
2005-03-24 12:17:34 UTC
そのうち読まなければ……と思いながら、つい延ばし延ばしにしてきた 『ぽりのーしす・ぱにっく!』 の感想なのですが、
余裕ができましたので一気に読破&感想文を提出です~。
いえ "読まなければ" というのが、実は一度ちらっと眺めに行った時に、なんと内容がタイムリーな花粉症のものだった
ということと、そしてなにより切望していた "真琴SS" だったので、これは是非、読まなければと思っていた次第(笑)
先にManukeさんを "セッツイタ" 折に使った台詞かどうかは忘れましたが、実はManukeさんの 『KanonSS』 で唯一
手掛けておられないのが、真琴SSだったような気がするのですよね。
物見が丘の底に眠れる、ああ偉大なる少女、我らがまこぴーよ。
いあいあ、まこぴー、あいあい、まこぴー。
深夜の町外れの森の中で、そう叫びながら全裸で踊り狂う人々を目撃したアメリカの新聞記者が恐怖のあまりに
発狂しちゃったぐらいに愛らしい 『Kanon』 の沢渡真琴のSSを、それでは読ませていただきますです~(意味不明)
※1 本作は美坂栞SSです
※2 まこぴーは大いなるクトゥルーではありません
さてまず、ねた的に特に良かったのが
> 「あ、これはマイ・ティッシュですよ。いつもポケットに入れてあるんです」
> 台詞だけ聞くと普通に思えるけど、問題はそれがポケットティッシュではなく箱入りのやつだってことだ。
です。 栞の四次元ポケットは、栞ねたではアイスクリーム並みの基本中の基本。
されどその "基本" をいかに自然に、そして巧みに使いこなせるかが、まずはシオリストとしての腕の見せ所ですよね(笑)
そうです、そこで突っ込んではいけません。
それは 『なんで川澄舞は超能力をつかえるの?』 と同じくらいに触れてはならない禁忌。
そこにツッコミを入れると 『Kanon』 の事象が崩壊してしまうのです。
> 「なんか、それだけ聞いてるとえっちっぽいわね」
> 思わず漏らした言葉に、栞が口を開けたまま固まる。
これも好きです~。
特筆すべき点は、やはりこれを栞に "やらせちゃった" ところでしょうか。
好きなヒロインに、思いっきりわがままに、そしてなおかつ贅沢に、好みの萌え仕草を強要できるというのは、
まさに創作家だけの特権ですね。 そうですSS作家はいわば思想界の特権階級だったのです。びば・ぶるじょわじー。
ネタの出だし、折り込み方も自然ですが、なお、ネタ後のフォロースルーも完璧です。
その後にくしゃみが止まってしまった栞の描写と合わせて、実にほほえましい午後のひとときがナチュラルに演出
──となんだか感想文のテンションが、とっても妖しい状態に(汗)
はわわ、これは二ヶ月ぶりの文筆活動に、いささか緊張気味ということで、どうかお許しくださいませ~(謝)
> バニラエッセンスは香りこそ甘いけど、その味はすっごく苦くて辛い。
> 誰もいないときにこっそり舐めてみたから知っているのだ。
あとは、こういう嫌味のない、ウンチク文章も好きですね。
先の "人工衛星" のもそうですが、自分の知らない豆知識が得られると、ちょっぴり得した気分になれます~(笑)
ちなみに "イヤミ" というのは、キャラクターから逸脱した雄弁さや、知性の高さの演出のこと。
これはまた後日のねたとしておきます(笑)
>「あたしはっ……強いっ……んーんー・にーくまーん♪」
そしてこれは、知ったるものの礼儀として一応指摘しておかなければ。
額に "肉" と書いているひとのことですね。
ですがイメージがっ! わたしの可憐なまこぴーのイメージがっ!
せめて真琴が口ずさむのは 『花の子ルン○ン』 の主題歌にしませんかっ!(笑)
る~る~る~♪ るんるんっ♪ <カエレ
全体としての感想は、心地よくまとまった良い作品だと思いました。
敢えて苦言を呈するならば、この作品のここがイチオシだ! という強烈なインパクトに欠けるといった点ぐらいでしょうか。
ただ決して短くもない文章で、物語の初めと終わりが首尾一貫して破綻してませんよね。
そして内容もそうですが、物語の雰囲気とか、温度とか、そういうものが読んでいて淀みなく流れています。
# これが "心地よくまとまっている" と書いた理由
さりとて小文の箇条書きスタイルでもなく、一応 "花粉症" というテーマに沿って各々で工夫が凝らしてある。
ということで、厳しい創作日程でのSSというなれば、良いSSだと思いました。
あとは蛇足を書かせていただくならば、ワタクシめが真琴マニアですので(笑)
多少、脳内イメージとのギャップに違和感を感じたくらいでしょうか。
真琴は基本的に "わがまま" で "理不尽" な存在(よーするに幼い) というイメージがありますので、
この真琴は本編から3~5年くらい経過して、精神的に成長した (ちょっとマトモになった) 真琴っぽいイメージなのです。
しかし、真琴であるがゆえに "短絡的" で "直情型" で "ドジ" という基本3点セットは、しっかりと抑えられておりますので、
やはりこれは、ちょっと成長して名雪たちと同年代(高校2年生)くらいになった真琴のSSということでOKなのでしょうか(笑)
※3 本作は美坂栞SSです
※4 私は○りではありません。 あのツインテールが。 あのツインテールこそが我が心を妖しく惑わすのです (同意語 → 春原芽衣)
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