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Re: また質問です。

投稿者: Manuke 投稿日:
To PC-8801さん
> またもや質問なのですが、よろしいですか?
> 先日教えていただいた、マシン語モニタのヘルプに”V”コマンドで
> "verify cassette file"とあったのですが、このコマンドはどのような働きがあるの
> ですか?よかったら教えてください。

"V"はベリファイ・テープコマンドです。
この当時の記録媒体であるテープは、いわゆるオーディオカセットテープと実質的には
同じものです。(専用のメディアもありましたが、高かった(^^;))
記録装置も専用のデータレコーダーだけでなく、ラジカセで記録する人も少なからずい
ました。

で、このカセットテープへの保存は、大変信頼性が低かったんです。
テープへの書き込みは、カセットデッキのワウフラッタやヘッドの状態、テープの劣化、
ノイズ、プラグの接触不良(笑)等の理由により、しばしば保存に失敗することがありま
して……。
従って、テープへプログラム等を保存した場合には、必ず正しく保存が行われたかを確
認しなければ安心できませんでした。これがベリファイです。

"V"コマンドを実行すると、テープからマシン語を読みに行きますが、読んだデータはメ
モリに書き込まれるのではなく、現在のメモリに格納されている値と比較だけが行われ
ます。読み込んだ値が一致した場合には正常終了、一致しなかった場合には保存が失敗
しているということで画面に"?"のマークが表示されます。

# ちなみに、BASICでのベリファイは"LOAD?"コマンドです。

X88000でテープ保存を行う場合、バグやハードディスクのクラッシュ以外には失敗する
ことはあり得ませんので、ベリファイで確認する必要はありません。
と言うか、そんなコマンドがあることもすっかり忘れていました(^^;)
ベリファイを忘れて"Tape read ERROR"に泣いたのも、今では懐かしい思い出です(笑)